テクノトラス

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  Q&A(技術編)

Q1. 破壊モードは?
Q2. 部材のプレス加工部の耐力の低減は?
Q3. 部材の梁間方向と桁方向の応力の合成に対するチェックは?
Q4. ボルトに引張力がかかり摩擦耐力が低下するのでは?
Q5. 接合方法は?
Q6. 認定品ですか?
Q7. システムトラスですか?

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Q1.破壊モードは?
A1. 圧縮による弦材の長柱座屈です。部材の中央部でくの字に変形します。
引張りも部材中央部で破断します。(実大実験で確認済み)
Q2.部材のプレス加工部の耐力の低減は?
A2.. 引張耐力で15%、圧縮耐力で25%減です。(第三者試験の実験結果)
Q3.部材の梁間方向と桁方向の合成に対するチェックは?
A3. 合成された応力の最大値は大きいほうの分力の√2倍で、それに対して2本のボルトで対抗しています。
各部材の接合は2本のボルトですので 各部材のチェックでOKならば合成力でもOKです。
Q4.ボルトに引張力がかかり摩擦耐力が低下するのでは?
A4. 屋根に風圧力がかかり母屋材を介してボルトに引張力が発生する場合があります。
この場合ボルトの締付力からその引張力を引いた締め付け力で摩擦耐力を算定しています。
Q5.接合方法は?
A5. 摩擦接合基準に準拠した高力ボルト2本による二面摩擦接合です。
また、斜材はトラス構造のつづれ材とみなして1本ボルトでもよいとされています。(鋼構造基準)
Q6.認定品ですか?
A6. JIS、建築基準法、鋼構造設計基準(*1)鋼管構造設計施工指針(*2)、鋼管トラス構造設計施工指針(*3)
高力ボルト接合設計施工指針などに準拠した汎用構造です。
Q7.システムトラスてすか?
A7. システムトラスではありません。システムトラスは各部材のボルトが一本ですので、
建築基準法に適合せず国交省の告示により認可された特殊構造です。
*1 鋼管構造設計施工指針(日本建築学会) 
14章 接合
 14.1 最小接合
 構造上主要な部材の接合部で、リベット、ボルト、及び高力ボルト接合の場合は最小2本以上配置し、(中略)ただし、
 組立材のつづり材などの接合部はこれによらなくて良い。
 14.2 偏心接合
 軸方向力を受ける2つ以上の材を接合するときは、各材の重心軸が一点に会するように設計する。
 14.14 トラス部材の接合部
 トラス部材の接合部は存在応力を充分伝え、かつ、部材の許容耐力の1/2以下の耐力であってはならない。
*2 鋼管構造設計施工指針(日本建築学会)
1章 総則
 1.2 鋼管の最小管厚
 構造耐力上、主要な部材には、管厚2.0o未満の鋼管を使用してはならない。
2章 材料
 鋼管は特別の場合を除き、JISG3444(一般構造用炭素鋼管)、JISG3466(一般構造用角型鋼管)、
 JISG3475(建築構造用炭素鋼管)に適合し「鋼構造設計基準」に使用がみとめられているもの(中略)とする。
6章工作一般
 6.6管端処理加工
 円径鋼管の管端のへん平加工・丸め加工は、管壁に有害なき裂が生じないように、常温または熱間にて、徐々に行うものとする。
*3 鋼管トラス構造設計施工指針(日本建築学会)
2章 材料
 鋼管は特別の場合を除き、JISG3444(一般構造用炭素鋼管)、JISG3466(一般構造用角型鋼管)、
 JISG3475(建築構造用炭素鋼管)に適合し「鋼構造設計基準」及び「建築工事技術指針」に適合するものとする。
4章 構造各部の設計
 4.3 トラス
 鋼管トラスの接点においては、各個材の重心軸が一点に会するようにする。もし一点に会さない場合は、偏心の影響を考慮する。
7章 工作一般
 7.4 管端処理加工
 円径鋼管の管端のへん平加工・丸め加工は、管壁に有害なき裂が生じないように、常温または熱間にて、徐々に行うものとする。

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